都市とRomance

ワンネス

水の中のナイフ

タイトル見て笑ってくれた?

 

爪弾いているように見える君は人たらしだと

よく言われると認めていて

ああ、確かにそうだなあと

わたしはいつも虜になる

思い出しながら読んで欲しい

優しさに溢れた君へ

 

 

まっしろだった君に憧れてた

 

肉親でも恋人でも身体だけ交わる相手でもなく、友達ともまた違い、どう形容していいかわからない君はよく笑う人でつられて笑ってばかりいた

 

例えば悲しくても笑いながら泣くの?

 

それとも悲しさを忘れた?

 

ひどく達観していたように思う

蝕んだのはなんだった?

 

忘れないでいて

 

 

いつも数年ぶりだねと連絡をとって生きていてくれることに安堵する

君もおなじように感じているのがわかるから

繋がっていてくれてありがとうと心底電波に感謝する朝や昼や夜を過ごしてきた

 

自分を投影したことは何度もある

実を言うと昔から君の誕生日がパスワードになっていたりもする

そのくらい特別な君は

会えるのに会いたいのにずっと遠いの

どうか元気に暮らしていて

たまにはお電話でもしようよ

 

「ふふふ、水の中のナイフやん」

 

忘れるタイミングが無い

笑い方や方言や訛りがとても強い話し方

落ち着いたトーンで話すけど笑う君

10数年前の記憶

掛け布団にくるまって埋もれて話したAM2:00

笑い声を押し殺してずっと話したね

 

シロ、ずっとそのままでいてよ

淡い光を纏って

飄々とした君でいてほしいと

風も纏い、ふふふと笑う君でいてほしいと

わたしは想いを馳せてる

 

たまに繋がる電話でも聞けない

あの頃のわたしは君にはどう映った?

 

いつかもし気が向いたら

わたしが生き抜いた過去を抱き締めて

「頑張ったやん」と

優しくして欲しい

 

毎年伝えるおめでとう

2月22日

君らしい日に生まれた君

いつか君の涙に触れられた時は

わたしは君みたいに

笑いながら泣くの

 

声なんて聞かない方がいい

 

その人の私への話し方や言葉で

ひととなりや表情や香りや笑い方やあの時の涙だって思い出すから

 

カメラロールの整理をしてたら出てきたムービーがあった

何年も前の話

奥ゆかしい話し方にせつなくなる

伝えることが難しかったんだよね

人が好きなのに好きと言うのが怖かったんだよね

 

削除のボタンを押して

削除した項目からも消す

 

花火をよくしたね

海にも行ったね

私は今も花火が好きだよ

夏も好きだよ

君は苦手だったっけ

あんまり思い出せないじゃん

もう一切関わっていないもんね

 

ムービーは携帯にもクラウドにもなくなった

 

とっくにさよならしてた記憶だった

あまり触れたくなかった

指先がびりびりと痺れるような感覚

ああ、思い出したくなかった

いっぱい傷つけてごめんね

自分を傷つけていないと保てなかった

遠くの景色ばっかり眺めては

何もかもを忘れたくてたまらなかった

自傷行為のように繰り返すセックスと

浴びるように飲んだ酒

 

寂しかったんだ

 

言い訳を口にして

もう終わりにして今日に戻る

 

さよなら

 

寂しかったんだ

僕たちの失敗

もう10数年以上前の話

あまり思い出せないけれど、眠れない夜に任せて記録しておくね

 

 

守りたいものや譲れないものや失いたくないものが今はできた

あの頃の私にはこわいものも失うものも何もなくて、生きていることも浮世離れしているようだった

 

何度も少し狭い車両の電車に揺られた

オートロックの番号を何度押しても起きないときはできる範囲内で外で待った

 

気だるそうなその様で会う約束をしたことも、どうしてこんな私を受け入れてくれるのかも、確かに私以外にはそんなに会う女性がいなさそうなのも、あんまりよくわからなかった

 

君が深い眠りの中にいる時はドアはあかなかった

さっきも記したようにできる範囲内で外で待った

 

近くにローソンがあったのを覚えてる

子供だったけれどいつも通りのお酒を買ったりして持っていた錠剤を一気に流し込んだ

泣かないように、と思ってしたことだったと思う

そんなことをしては正反対のことが起きるのに

 

自分を傷つけたり、悲しみや苦しみや寂しさで生きてると実感することしかできなかった

子供だった私には考えないことを選択することしか自分を守る方法が見つからなかった

 

ドアが開かない日はメールを入れてまた少し狭い車両に乗って帰路についた

ドアが開かない日の数だけごめんねとかそんな内容のメールが届いた

 

広くない部屋に焚かれてたお香の香り

どのくらいの背丈かも、私を見る目も話し方も、覚えてる

多分大切にされたこともあったと思う

 

たまに待ち合わせるのは中央沿線沿い

バイクで迎えにきて、家まで連れて行ってもらう時は当たり前だけどドアが空いた

そういう日はいつもごめんなという気持ちだったのかもしれない

君のことは何も知らなかったからわからないけど

君のことを知れば知るほど何を考えてるのかわかることが嫌で何も聞かなかったから

知らないほうが楽だった

 

確か最後に会ったのはいつもと違う場所だった気がする

何を話したかも覚えてない

君との記憶はだいたいがするりと抜け落ちて解離していて覚えてないのに、どのくらいの背丈だったか、そして私を見る目や話し方はよく覚えてる

 

いつの間にか会わなくなった気がする

私が何度か断った、連絡も無視した気がする

しばらくしてから地元に帰省すると連絡が来た

絶望だった

会わないと決めたのは私だったのに

いざとなると絶望だった

そしてもう一生会えなくなるはずだと悟った

終わりだった

短くて長くて濃くて寂しくて苦しい時間を過ごした

だから終わりにしてくれてよかった

 

守りたいものや譲れないものや失いたくないものが今はできた

全ての選択が今につながっているなら間違っていたことなんてなかった

 

それがこんなにうつくしくて、何故か切なくて、心をここにとどめておけなくなるほど揺さぶられる理由はわからない

けど、そんな夜は静かにタバコを吸うのがいいんだと思う

 

うちで焚くお香はもちろん君が使っていたものじゃない

 

今となっては家族を持って暮らす父親で夫をやってる君が生きている

ドアはきっと開くし、賑やかな声や美味しいご飯が並んだりしてるのかもしれない

今も君のことはわからないまま

でも、この先もそれでいいしそれがいい

 

あの日々は子供だった私を大人にしてくれた

たくさん背伸びさせてくれた日々だった

もう既に擦れていたけど、君がドアを開けなくても私はもういいやとならなかった

 

そうさせないでくれて、多分、私はありがとうと思ってる

 

伝えることはないけれど

一生会うことはないけれど

たまに来る連絡が鬱陶しい時もあるけれど、こうして私と同じように思い出して、特に何を言うわけでもなく連絡をよこしてくる君は、

素直に、

あの頃のあんな私が、今を生きているということが幸せなのかもしれないと思った

 

もう乗ることがなくなった少し狭い車両の電車

思い出は全てあの頃にある

 

私は今を生きていて、守りたいものや譲れないものや失いたくない大切なものができたよ

 

 

おやすみ

終わらない昼間

死にたくない死にたくないと

浴びるように飲んだ酒

馬鹿みたいに飲んだ薬

山ほど追っかけた早いやつ

本質か幻覚かわかんないほど曲がって返って

誰のことでも愛せるお喋りなわたしは何度も死んでは生き返って

特有の気色悪い顔色の人達を眺めた

そのへんで死んだフリをしてたら拾われて

見たくもないものばかり見た

簡単に外道だなんて言うな

不良でも半グレでもなんでもないし

ただ頭がバグってるだけだって何回も言ったじゃん

 

何度も何度も入れられる箱の中は

鉄格子で外の景色なんか見えない

テレビもラジオもつまんなくて、飯もまずいからまた死んだフリをする

子供みたいに逃げる癖をタトゥーで隠して

泣きじゃくって裸足でドアを開けて

抱えられて、また泣きじゃくるほど痛い針が刺さって、雑巾みたいなぬいぐるみになった

 

声なんて出なければいいのにと思う

伝えたいことが言葉にできなければいーのにと思う

考えてることがきみにわからなければよかったのにと思う

幸せだなんて思わなければいいのにと思う

それっぽい表情なんて覚えなければよかったと思う

指先も目線もどれがいいかなんて察したりできなければよかったと思う

耳も舌も肥えたりしなければよかったと思う

もっと鈍感でもっと自分勝手でもっと単純で、それでいてあっけらかんとしてカラッとした気持ちのよい人でいたかったとおもう

 

 

 

まいにちまいにちまいにち

終わらない昼間

ずっと見てる白昼夢

起きたら死んでるのかも

 

記憶はないし薬はまずいし上手にご飯食べれないし仕事もできないし人に会うのは3日分のパワーが必要だしっていうかダウンするし酒を飲めば吐くし踊ってるときはご機嫌だし回すジョイントは美味いしみんなが笑うとうれしいし新しい曲はイケてるし、わたしのことはきみが守ってあげると言うし

死にたくない死にたくないと

目を閉じて、また

あきれるくらいのこの幸せな夢が続いてほしいと

祈りながら泣く

 

馬鹿だなあほんとにもう

わたしをイライラさせるのがうまいな

 

 

鳴り止まない電話

届かないLINE

脳裏に浮かぶ4文字

端だけ欠けた薬指のスカルプ

待ち時間だとか「じゃごめんリスケで」とか

 

元気ですか

元気でいて

元気なのね

ううん

元気じゃない

今までも

きっとこれからも

 

 

うまく撮れた写真に写る僅かなフレア

まるで記憶の中のあなた

ポラロイドの中で笑うあなた

何度見ても美しくて泣きそうになる

 

大人になったら

自傷はもう恥ですか

安定剤は甘えですか

フェイクばかりなのに

「どうして?」と問うと苦い顔をする

都合のいい人ばかりで

わたしがわたしでいられなくなりそうなときも

嫌というくらいわたしはわたしのまま

 

 

突然の雨で

一気にあがる湿度

ベタつく肌は触れ合うためだけにあるものだと思ってた

 

 

「どうして?」と繰り返して

こんなにさみしいのに

こんなにイライラするの

afterimage

正しくありたかった

正解したかった

心配だって本当はかけたくなかった

「おまえはずっとそう」と苦い顔をされるたび

私も「あなたはずっとそう」と思う

 

諭してくれる全ては

驚くくらい沢山で

いくら話してもまだ追えなくて

毎日嫌味で胸が痛かった

 

簡単なことからできればどれだけ楽だろう

引いたlineでスピードアップしたって

明後日くらい先にしか行けないのかも

あなたの思考を見てみたい

1mmくらいしか理解できないから

おまえはいつもそうだと睨まれて

うつむけば泣きそうだった

 

悔しくて仕方なかった

くだらないプライドのおかげで

明日も会社に行けた

義理があるから負けられなかった

比べられることが嫌だった

 

それでも私は弱くて

わたしを肯定するすべてのものは

わたしが怠惰にかまけても

関係などなくて

それなら

どの選択がわたしを助けてくれた?

 

 

困ったなあ困ったなあと

増える薬と眠れない夜

it is afterimage

朝が来るのがひたすらこわい

見送る背中はひだまりみたい

置いてかないで

 

 

baby, don't know me

作り笑顔でもよろこんでほしい

絡めた腕が頬を撫でる

大丈夫

 

夢の中に浸かっていたいなんて

君ならわかってくれるでしょ

you are my mine

 

"正しいことがこわいの"

 

夏の夜だけ優しいって tell me

本当はなにが好きかって tell me

上から下まで馴染んでいくから

不安なんて忘れて good night

so sickだなんてどこで覚えたの

擦れるシーツにうずくまる

 

 

大丈夫だと言って

escape

深夜のタクシー

少し飛ばして音のなる方

「結構我慢した」

珍しく素直な少し赤い頬

まぶたにあるホクロ

いつも好きな香りをまとってて

ヤンチャでスローな話し方

その目つきにもうっとりする

 

乾いた手のひらが肩にかかる

「会いたかった」

 

あなたもわたしもカルマを積んで

同じ場所にいても別々の顔

とおめのアイコンタクト

珍しく素直で

まるではじめてみたいに

 

乗り込むタクシー

エスケープしてパラダイス

流れる景色は星屑みたいで

霞んだ赤い目と照れる横顔

 

「このままお台場あたりに風感じにいきたい」

わりとfeel good

知ってた?

してるときに気づいて

もっともっと

身体中で感じて

 

まだ踊っていたい

現実に帰る

まだまどろんでたい

いい休日を過ごしてね

呼ばれる名前

「いやらしい目をしてる、好きだよ」

きもちよくてとけてしまいそう

抱き寄せられてもまだ足りない

このくらいが一番ドラマがあるでしょ

 

元の場所に戻っていく姿は振り返らない

できれば癒してあげたい

髪をといてくれる手は慣れている

タイミングよく来る通知

相性がいいとよくわかっている

 

それでもmaybe

今は一番?

身体だけ正直

心だってついておいで

 

 

 

ya!

chic tokio casual 

https://open.spotify.com/user/i.6208375/playlist/6lPK8PAGpTBetWTOnr1FP3?si=AXAzTEYcT5aeRauECFwzsg