都市とRomance

ワンネス

正解

思えば正しかったことなんてないようにも思う

 

大切にするだなんて口先ばかりで

どうしたらいいのかなんてわからなかった

気持ちばかりが先走っていたあの頃に比べたら

きっとすこしわかりやすくなった?

触れる肌は正直だって、やっとわかる

 

不慣れなのはわたしの方で

集中しないと心なんてどこか遠く

誰もいないところで眠ってしまう

 

驚くほどピュアなI LOVE YOUに戸惑わないように

そんな言葉を今この瞬間に聞くのはまるで初めてかもしれないな、なんて思いながら

笑顔を作ったり

抱きしめたりをする

 

 

胸が痛い

 

 

慣れ親しんだ人付き合いの仕方しかできない

下心はいつものこと

ありがたく察して、ふるいにかける

(偉そうに)

 

私の友達は優秀だから

わたしのダメなところや良いところを

わたしより知っていて

叱ったり、認めたり、わたしのほしい言葉をくれたりする

 

私の上司は優秀すぎるから

私の未来を作る今を守って、叱って、導いて、私に託してくれる

プレッシャーに弱いことや

心がすこし人よりも弱いことも知った上で

期待していると言う

ありがたくて吐き気がする

痛くて痛くて胸がちぎれそう

 

 

今泣きそう

 

 

何度もしたくて

もいちど安心したくて

相性がいいね

おぼえている

どうして?

かわいいところをたくさん知ってる

どうして?落ち着くの?

 

どうして

たいせつになんてしてくれないくせに

手を離すのは私の方で

帰る場所がある人ばかり

 

どうして?

 

 

「あなたはさぞかしモテたでしょうけど、なんで前の旦那さんと結婚して、それでも私の父と一緒になろうだなんて思ったの」

「仕事は、楽しかった?あなたはさぞかし美人だから美容部員としていい勤めをしただろう。どうして転職したの?」

「いまのわたしと同じくらいの歳のときは、なにが楽しみだった?周りの友達はどうしてた?付き合っていた恋人がいたなら、そのひとをどうやって愛した?」

「私が生まれて、弟が生まれて、病気をして、いろいろあったけれど、ちゃんと幸せだった?幸せではないなんて言ってたけれど、本当は幸せだったんでしょう?」

 

 

吐き気がする

 

 

もっとたいせつのしかたをおしえてほしかった