都市とRomance

ワンネス

2013

渇いた部屋で幻ばかり見てしまう

 


電波を集める午前2時17分

耳鳴りだけのこの場所で

夜だけが長い

 


誰にも伝わることのないシグナルは

少しだけ迷ったあと

珈琲や、充電器や、スピーカー

温かい何かに付着して消える

 


夜だけが長いのに

その温もりは

加湿器の光がぼんやりしたあと

静かに消えていく

 


本当の悲しさを教えてあげる

 


理解したがるコンクリートを横目に

タクシーに乗り込んで走る首都高

夜だけが長い

 

メモリを消す

息ができる

高いビルのトップ

ひときわ明るい赤いライト

きみに会いたい

 

 

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玄関先から見える景色を

ずっとみていたい

あたたかい手のひら

きみが巻くjoint

鳴らすJennifer

 

 

死ぬまで